私には、勝手に「師匠」と呼ばせてもらっている方が二人いる。 (実際に何年もずっと隣について学んだわけではないので、あくまで勝手にそう思っているだけ)
一人目は、最初に勤めた会社で出会った、取引先の工場長。
この方からは、本当にたくさんのことを学ばせてもらった。縫製のことはもちろん、パターン、アイロンワーク、機械のことまで。 専門学校上がりの自分は、最初、縫製の方にパターンのことを言われても正直ピンときていなかった。
けれどこの人は違った。
そのパターンからどう縫うのか。こう縫えば縫いやすいから、ここをこうする。 フルオーダーの知識も、量産の知識もある人だからこそできることだと思う。 そこへの理解というか解釈というか、体に染みついてはるんやろうなーって感じ。 それをしっかりと持っていて、すべての作業に意味があり、なおかつ効率的だった。
ジャケット一着分の「パターン→縫製→アイロンワーク」までの全工程を、自分の手で実際にやって見せてくれた。 そうして、すべての作業の意味を、一つひとつ納得させてくれた。 今でもジャケットの襟などの展開方法は、師匠に教わった事を軸において作成している。
会社を辞めてからは、仕事として繋がっているわけではない。 それでも、定期的に飲みに誘ってもらったり、工場へ手伝いに行かせてもらったりして、今も良い関係を続けさせてもらっている。 最近はなかなかお会いできていないので、会いたいなと思う。
もう一人は、先ほど出てきた師匠の、そのまた師匠にあたる方。 大阪で「オカモトデザインシステム」という学校を営んでいる、メンズテーラーの岡本先生。 (この方のことも、勝手に師匠と呼んでいる)
この方のお話は、また別の機会に。
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